ブログ
7.32018
低糖質麺を作るきっかけとなったストーリー
私も気づけば中年と言われる年齢になりました
世間ではいわゆる中年オヤジです。
ハゲとメタボ体系に恐怖心を覚えつつ、髪も維持したいが体系も維持したい。
そして年齢に負けない若さをいつまでも維持したい
出来ればそれを楽して維持できないものか?
私自身、当時うどん店として毎日製麺をしておりましたので
うどんを食べる度に糖質の塊のような、このうどんの糖質を抜けないものかと
低糖質な麺なら食べても体系維持に役立つぞ!
そして美味しく糖質を抜いた麺を作ることができたなら
お金持ちになれるかも・・・と、最初は、横縞な淡い期待を抱き低糖質麺製作を始動するわけです。
思い付きで始めた低糖質麺
では?どうやって糖質を抜くの?まずはそこから始まりました。
糖質=小麦粉です。
うどんはご存知の通り、小麦粉100%=糖質100%です
糖質を抜くならば小麦粉に糖質のないものとを合わせて麺を作らなければいけない。
そこで素材探しからスタートするわけです。この素材探しに難航しました。
取引のある製粉会社のお知恵をお借りしながら
小麦粉に合うであろう様々な低糖質の粉のサンプルを頂き
一例を上げますと
難消化デンプンなど・・・世の中には今まで全く知らなかった多種多様なデンプンが存在しており、
こんなににもデンプンひとつで種類があるのかと改めて知った次第でした。
そのサンプルをひとつずつ小麦粉に合わせて製麺していくのですが、
見た目は麺だが茹でてみると まぁボロボロになるわ、かろうじて麺らしき形になったので食べてみると
まぁ喰えたもんじゃないことの毎日でした
それから素材の勉強を始めます。
デンプンは基本加工して作られるのですが、
これまでは単純にジャガイモなどから簡単に出来るものだと思っていました。
しかし加工デンプンは様々な工程を経てかなり特殊に化学合成して作られていることも分かりました
酢酸デンプンというものも市販されるときはタピオカと表示して売られていることも知りました。
それほど色々と奥が深い訳です。
そして何件もの製粉会社様に連絡しては断られ、
少しでも低糖質麺に繋がりそうな素材や会社に連絡したり相談に
乗って頂きながら試行錯誤を繰り返し、なんとか切れない麺を作るところまで来たわけです。
しかし、切れない麺を作れても味が美味しくなければ食べて貰えません、
おまけに体に良くなければ意味がありません。
ちょうどその頃、親父が糖尿病だということが分かりました。
そしてそれと同時期に常連客でもあった出入り業者の社長さんが重度の糖尿病になっていたと知り
大好きな麺を食べれないのが「つらいんや~」という言葉を聞き、
さまざまな知り合いとの話の中で
意外にも私の周りだけでも多くの糖尿病、そして糖尿病予備軍の方がいることを知り。
なんとかこの人たちの力になれないものかと奮起するわけです!!
絶対に美味い麺を作ってやるという、うどん屋として職人としての意地もありました
そうするともうお金儲けなど、どこかに飛んでしまい、
意地と根性だけで低糖質麺を完成させてやると低糖質麺完成向けて
ひた走る訳です。
体にも良くて美味しい麺への探求は、製麺機も様々なものを試し、
そしてついに、おからという素材に出会うわけです。
低糖質で高たんぱくな、おからと小麦粉を合わせる事が出来れば体にも良い麺が出来るのではないかと
思い付きで始めた低糖質麺ですが気付けば製作から2年が経ち、
世の中にも低糖質ブームが起きている時代になっていました。
時間を見つけては繰り返し製麺することでいくつかのヒントを見つけ、なんとか形にすることもでき。
味に関してもやっと自分の中で納得のいくものが出来たつもりです。
しかしこれで完成だとはまだ自分の中では思っていません。
これから今よりも、もっと品質や味の向上に向け、試行錯誤の毎日ですが・・・
実をいうと親父には好評なんです。
親心もあるとは思うのですが、普段からほとんど話さない親父が
母ちゃんにボソッと「最初の頃に比べたら随分マシになってきたな」と言ってくれたそうです。
これは作って良かったなと、
お陰様でおからそばだけの力ではありませんが、
今では親父の血糖値も少しずつ下がって来ているようです
うちの強みはひとつづつ手作りで製麺するのがウリだと思っています。
大量に作ることも作り置きなども出来ませんが
ご注文を受けひとつづつ手作りで低糖質麺をその人のために作る。
例え儲からなくても心意気で商売をなんとか続けていけたら私の人生楽しいのではないかと
かなり前向きな気持ちで日々頑張っております 今日この頃です。